今回の話題:秋のキャンピングカーショーの季節に、原点を見つめ直す
夏から秋にかけて、東京ビッグサイトや札幌でのショーを皮切りに、仙台、久留米、そして9月下旬には横浜でのキャンピングカーショーが次々と開催される季節となりました。
全国の会場で実車に触れ、胸を高鳴らせている未来のオーナーさんたちも多いことでしょう。見積もりをもらい、ナッツのカタログとオプションリストを目の前にして「何を削り、何を足すべきか」と頭を悩ませている、あの最も贅沢で悩ましい時間です。
そこで今回は、今年2月に契約を完了してから約半年が経過したのを機に、私が実際に交わした「実物の契約書のオプション内訳」を包み隠さず大公開します。
※なお、私が契約した時期から現在に至るまで、ビルダー側の仕様変更やオプション内容の改定が入っている可能性があります。あくまで「当時のリアルな選択の記録」として、現在の最新状況は必ずご自身の目で確認してくださいね。
1:電動ステップの罠に気付け!「標準だと思い込んでいた」話
まず、契約書の数字や項目を一つひとつ点検していく中で、盛大にやらかしていた(勘違いしていた)ポイントから告白しましょう。
それは「電動ステップ」です。
キャブコンほどの大きな車体を乗り降りする際、あの地上からの高い段差をどう昇り降りするか。私の中では「いやいや、こんな大きなクルマなんだから、電動ステップなんて最初から標準装備でしょ」と、疑いもせずに思い込んでいました。
しかし、契約書のオプション明細を冷徹に眺めていた時、その項目を発見して思わず二度見しました。

社長,何をそんなに冷や汗をかいているんですか?

いや……電動ステップって、標準じゃなくてオプション扱いだったんだよ……。もし見落としてそのまま契約してたら、納車後に自力でよじ登るところだった。

電動ステップはちょっと前まではオプションでも存在しなかったんですよ。最近オプションとして付けられるようになりました。
大きな車格だからこそ足元の安全と楽な動線は必須です。皆さんも見積もりをチェックする際は、ぜひ「標準かオプションか」の文字を隅々まで確認してください。
2:5.3REだからこそ選んだ「ハンドベイスン」という必然
オプション表の選択には、オーナーの思想が色濃く反映されます。その中でも、私が選んだ「CREA 5.3RE」というモデルだからこそ、どうしても外せなかった装備があります。
それが「ハンドベイスン(手洗い器)」です。
なぜこれにこだわったのか。それは、5.3RE最大の武器である「ダブルマルチルーム」というレイアウトが存在するからです。
限られたキャブコンの車内において、空間の取り扱いは非常にシビアです。しかし、ダブルマルチルームという贅沢な空間設計があるからこそ、1つのマルチルームの中に「トイレと手洗いが共存する」という贅沢な環境を無理なくスマートに組み込むことができます。しかもこのハンドベイスン、ヘッドを引き出せばシャワーとしても使えるため、「わざわざ混雑している銭湯や温泉を探して移動しなくても、車内でサッと汗を流して完結できる」という絶大なメリットを生み出します。外に出る手間すら省く、これぞインドア派の真骨頂です。
さらに、このハンドベイスン下の窪みには、別途購入したルーシール(ラップ式トイレ)を綺麗に格納できるという最高のシナジーもあるのです。

メインの居住スペースやギャレーとは別に、1つの空間にトイレと手洗いがしっかりと共存していて、さらにシャワーまで完備されているとは……動線の洗練され方がケタ違いですね!

そう。ただ大きいだけのキャンピングカーなら他にもあるけれど、このダブルマルチルームの空間をどう使い倒すか。その思想を極限まで具現化する上で、このハンドベイスンの選択は絶対に削れなかったピースなのさ。
ここで、私が実際にハンコを押した「実物の契約書(オプション内訳)」をご覧いただきましょう。

3:巨体を飼いならす「アラウンドビューモニター」と引き算の美学
そしてもう一つ、大きな車体を安全に、かつストレスフリーに運用するために絶対に外せなかったのが「アラウンドビューモニター」です。
全長・全幅ともに堂々たるサイズを持つキャンピングカー。運転席からの死角をどうクリアにするか。キャンプ場の狭い路地や、道の駅の駐車枠にバックで滑り込ませる瞬間を想像したとき、目視だけに頼るのはリスクしかありません。

自分の運転技術を過信せず、システムの力で『見えない死角』を完全に消し去る。これも大人の安全への確実な足し算だね。
一方で、装備をただ足していくだけでなく、あえて「削る」という判断も下しています。例えば、外観のスマートさを保つために「リアラダー」だけでなく「サイクルキャリア」もあえてつけなかった引き算の判断については、過去の記事リアラダーをあえて外した引き算の美学でも詳しく語っている通りです。
キャンピングカーは、インドアの極み。
4:サイバーナビ LIMITED EDITION全ラインナップ受注終了の衝撃
通信環境や車内エンタメの「電脳化」を狙う私にとって、最も頭を悩ませ、かつワクワクさせられるのがナビ周りの仕様です。
カロッツェリアが40周年の節目に投入した「サイバーナビ LIMITED EDITION(記念モデル・限定生産)」。専用の音質パーツやシリアルナンバー入りプレートなど、ガジェット好きの所有欲を狂わせる珠玉の仕様でしたが、公式情報を確認すると、すでに全ラインナップで「予定台数に達したため販売店様からの受注を終了いたしました」という状況になっています。
ここで改めて突きつけられるのが、キャンピングカー特有の「納車待ちタイムラグ」の残酷さと面白さです。
私たちが数ヶ月、あるいは1年以上の納期を待っている間に、市場の基幹パーツや限定モデルは容赦なく完売し、状況が刻一刻と変わっていく。つまり、「契約書を結んだ時点の仕様や型番が、そのまま何の手間もなく納車時に手に入るとは限らない」という不確定な現実がそこにあります。

社長、もし狙っていた限定モデルがこうして受付終了になっていたら、契約書のオプションはどうなっちゃうんですか?

そこが腕の見どころさ。もし手に入らないとなれば、次の選択肢をどうするか、あるいは標準モデルへのスライドや、さらなる別のアップデートを模索するしかない。でも、そういう『予定調和にいかないトラブル』も含めて、納車待ちの期間を愉しむスパイスだと思えるかどうかだな。
今回の締め:納車待ちのタイムラグを愉しむために
改めて、あの2月にハンコを押した契約書のオプション内訳を眺めてみます。
削ったもの、あえて追加したもの、そして電動ステップのような「思い込みの罠」。そのすべてが、私の理想とする空間を形作るためのピースでした。
これから秋のショー巡りで契約に向かう方、あるいは見積もりに頭を悩ませている方へ。
カタログの文字やオプションの変動に一喜一憂しながらも、自分のスタイルに合わせた「本当に必要な装備」を論理的に見つめ直してみてください。納車までの長い時間こそが、オーナーにとって最高のエンターテインメントなのです。
さそりうしの各SNSへのとびらは こちら (Lit.linkです)


コメント